耐水性感光乳剤ミノライト

耐水性感光乳剤ミノライト

ミノライトは、一般スクリーン耐水性感光乳剤です。
ミノライトは、顔料、染料等、水性インクで印刷する刷版に適する耐水性タイプです。

1. 感光剤の調合

感光剤ボトルに水をボトルの肩口(60cc)入れ、感光剤が完全に溶解するまで十分に撹拌してください。(5kgセットの場合は、300ccで溶解します)
溶解した感光剤を乳剤に注ぎ、十分に混ぜて撹拌して下さい。
調合後は、脱泡のため、5~8時間程度、冷暗所に静置してからご使用下さい。

2. コーティングと乾燥

コーティングはできるだけ、ゴミ、ホコリの少ない(発生しにくい)場所で行います。
コーティングは、一行程2~4回、塗布し膜厚に応じ、2~3行程くり返して下さい。
乾燥は35~40℃ぐらいで、できるだけ湿度を下げ、コーティング一行程ごとに、十分に行って下さい。(1回の乾燥時間は20分程度、最終はできるだけ長くする)

乳剤塗布と膜厚

条件:ポリエステル紗#250メッシュ、室温10℃、乳剤温度20℃、乳剤年度4500cps

塗布回数 印刷面5回
スキージ面1回
印刷面5回
-
印刷面5回
-
行程 1回目 2回目 3回目
膜厚 2ミクロン 5ミクロン 8ミクロン

3. 露光

露光時間は、乳剤の膜厚や、スクリーンの種類、乳剤の色等によっても異なります。
鮮明な画像の再現、丈夫な版膜を作るには、膜厚に応じた適正露光が必要ですので、露光テストにより最適条件を求めてから、ご使用して下さい。露光には360~4720nmの波長を多く含んだ紫外線光源が適しています。

焼付けに際して、フィルムの膜面と版の膜面とを十分に密着させて焼付けて下さい。

参考(露光タイム60秒)

膜厚 10ミクロン
スクリーン紗 ポリエステル250
光源 ORC超高圧水銀灯2kw
距離 1M

4. 現像

露光後、スクリーン版を水槽に1~2分浸漬して、未感光部分の画像が膨張してきたらスプレーを用いて画像を抜きます。完全に現像できましたらよく水洗し、水切りを十分に行ってから乾燥して下さい。
乾燥後の版を再露光しますと、一段と耐久性のある版が得られます。
ミノライトは耐水性の感光乳剤ですが、耐水性、耐刷性をより強固にするためには、版膜強化液、ウレタン樹脂等で補強して下さい

5. 注意

調合後のミノライトはその性能を保持するため、直射日光を避け、風通しの良い、湿度の少ない冷暗所で必ず保存して下さい。

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